エピラム処理用 ステアリン酸(5.0g)
新品のムーブメントの表面が妙にツヤっていることに気付かれた方は多いかと思います。あれは、出荷時にパーツの表面にステアリン酸の被膜を形成させているためです。これをエピラム処理といいます。
ステアリン酸の被膜が形成されることによって、オイルが拡散しにくくなる作用があります。つまり、一度ステアリン酸の被膜を形成しておくと、次回のオーバーホールでパーツを洗浄するまでは、オイルが同じ場所に留まりやすくなり、要はセコく「ちょびっと」しかオイルを注さなくても、他の場所へ広がってしまうことがないので、贅沢に使ったのと同じ効果があるのです。
それだけでなく、ステアリン酸はロウソクのロウに似た性質をもっていて、パーツの錆を軽減する効果もあります。
つまり、「あると便利」ということです。
使用法は超音波洗浄機でパーツを洗うとき、料理に使う「1カップ」分のベンジンに、みみかき一杯分の割合でステアリン酸を入れ混ぜます(量はアバウトで問題ありません。でも、入れすぎにはご注意ください)。そして乾燥させれば、ステアリン酸の被膜はガッチリ形成されています。
また、アルコールかベンジンにステアリン酸を上記の割合で入れ、攪拌し、そこに洗浄したパーツをくぐらせ乾燥させる作業を数回繰り返すという方法もあります。
5.0gで腕時計であれば少なくとも20本はエピラム処理が可能です。
注意
※ヒゲゼンマイやテンプなどを混合物に浸けてしまうと、被膜により重量バランスが崩れ、精度がメチャクチャになってしまいます。
※よくネット通販で化粧品用のステアリン酸が売られていますが、くれぐれも化粧品用のステアリン酸はお使いにならないようにお願いいたします。多くの塩化化合物が含まれているため、サビの原因となります。
[余談]
以前、当店でMOEBIUS社の「エピラム処理液」を販売していたのですが、100ccで10,000円近くするにもかかわらず、中身はステアリン酸・乳化剤・溶剤を混ぜただけのもでした。
| 商品名 |
エピラム処理用 ステアリン酸(5.0g) |
| 販売価格 |
700円 |
| メーカー |
ノア製薬 |
| 配送サイズ |
ヤマト運輸60 |
| 在庫数 |
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実験してみました
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 D−5と万年筆のインクを混ぜたものを樹脂製のトレーの上で滴下してみました。トレーの左側だけにベンジンにステアリン酸を溶いたものを塗って乾かしています。ステアリン酸で処理を施した方はオイルの「食い付き」が良くなっているのが分かります。
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 ステアリン酸を塗っていないと表面張力が弱まり、ダラ〜っとオイルが分散してしまいます。
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 塗っているとオイルが同じ場所に留まり、玉のようになります。
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スッゲー…